【チェック診断】ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは? 子どもの症状・特徴と原因、治療・薬について解説

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【チェック診断】ADHD(注意欠如・多動症)とは?
子どもの症状・特徴と原因、治療・薬について解説

言葉を話したり、話された言葉の意味を理解したり、物事を考えたりなど、脳のさまざまな部位の連動が必要となる複雑な脳の働きに問題があり、そのために生活上で本人が困ってしまう状況が18歳までにあらわれるものを発達障害といいます。
このページでは、こうした発達障害の代表的な一つとして挙げられる「ADHD(注意欠如・多動症)」について、具体的な症状や特徴と原因、また、投薬も含めた治療方法や支援について解説いたします。

ADHD(注意欠如・多動症)とは?

ADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)とは、日本語で「注意欠如・多動症(注意欠陥/ 多動性障害、注意欠如・多動性障害)」と言い、 自分をコントロールする力が弱く、それが行動面の問題となってあらわれる障害です。
ここでいう障害とは、例えば医学用語で風邪の症状を呼吸器障害と呼ぶように、「行うことに困難がある」という意味です。

ADHDの症状・特徴は「不注意・多動性・衝動性」

ADHDは、以下の3つの症状が特徴的です。

不注意
集中力が続かない、気が散りやすい、忘れっぽい。
多動性
じっとしていることが苦手で、落ち着かない。
衝動性
思いついた行動について、行ってもよいか考える前に行動してしまう。
ADHDの症状・特徴は「不注意・多動性・衝動性」 イラスト

これらの症状のあらわれ方は人によってさまざまですが、そのあらわれ方の違いから「不注意が目立つ状態」、「多動性・衝動性が目立つ状態」、「混合した状態」の3つに分けられます。
3つの症状があっても必ずADHDというわけではありませんが、これらの症状のために、周りの人からトラブルメーカーだと思われてしまったり、お子さんや家族、担任の先生、友達の誰かがいつも困っているならば、ADHDという障害ととらえることができます。

ADHDには治療法があります。もしかして、と思ったら、まずはお子さんの日常生活をチェックしてみませんか。

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不注意の症状のあらわれかた

不注意の症状のあらわれかた イラスト

不注意の症状の核となるのは「ひとつのことに集中するのが難しく、集中力が長続きしない」、「周りの刺激に気をとられやすく、すぐに気がそれてしまう」、「忘れっぽく、よく物をなくす」といったことです。
日常生活では、以下のような形であらわれることがあります。

  • 好きなこと、興味のあることになどには集中しすぎてしまい、切り替えが難しい
  • 面と向かって話しかけられているのに聞いていないように見える
  • 学校の勉強などで、細かいところまで注意を払わなかったり、不注意な間違いをしたりする
  • 途中で注意がそれて投げ出す、ゲームなどで自分の順番を忘れてしまうなど、課題や遊びの活動で注意を集中し続けることが難しい
  • 音や音声に敏感に反応する、刺激にすぐに興味を示すなど、注意が長続きせず、気が散りやすい
  • 課題や活動に必要なものをなくしてしまう、忘れっぽい
  • 課題や活動を順序だてて行うことが難しい
  • 同じことを繰り返すのが苦手

こうした過度の不注意は、ワーキングメモリーという脳の機能が十分に働いていないためだという考えもあります。
ワーキングメモリーとは、今していることや考えていることの短期的な記憶です。例えば、「母は5時から夕飯を作る。頼まれたおつかいはニンジン」というワーキングメモリーから、自分が今置かれている状況を把握し、「もう4時半だ、急ごう」という判断ができるのです。
しかしADHDの場合、このワーキングメモリーの働きが不十分なため、現時点での自分の状況を客観的に分析できず、その場に適した行動に繋げることができないと考えられています。

多動性の症状のあらわれかた

多動性の症状のあらわれかた イラスト

多動性の症状の核となるのは「無意識に体が動き、それを抑えられない(体の多動)」、「おしゃべりを自分でコントロールできない(口の多動)」といったことです。
日常生活では、以下のような形であらわれることがあります。

  • 一方的にしゃべる、しゃべりだすと止まらないなど、過度にしゃべる
  • 授業中など、座っているべきときに落ち着いて座っていることが難しい
  • 力の入れ方がわからず過激になる、夢中になりすぎて周りが見えなくなるなど、遊びや余暇活動におとなしく参加することが難しい

多動の症状は、意図的なものではありません。
動いていないと気分的に落ち着かなく感じることがあり、無意識のうちに、つい体が動いてしまってそれを抑えることができないのです。

衝動性の症状のあらわれかた

衝動性の症状の核となるのは「自分の感情を抑えることが苦手」、「自分の発言や行動を抑えることが苦手」といったことです。
日常生活では、以下のような形であらわれることがあります。

  • 横から割り込む、一番にこだわるなど、順番を待つのが難しい
  • 他の人がしていることをさえぎったり、邪魔したりする
  • 質問が終わらないうちに出し抜けに答えてしまう

「思いついた行動を行ってもよいか」を考える前に実行してしまうのが衝動性です。一瞬立ち止まって考えるというブレーキがききにくいために起こるのではないかと考えられています。

こうした「不注意」、「多動性」、「衝動性」に基づく行動は、非常に誤解を受けやすいものです。意図的に相手を困らせようとしてやっているのではなく、ADHDの発達特性に起因するものであるということをご理解ください。

ADHDのお子さんのこうした行動は、ADHDの特性によるものであり、しつけや育て方が原因ではありません。まずはお子さんの日常生活をチェックしてみませんか。

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ADHDの原因

ADHDの症状には、自分の注意や行動をコントロールする脳の働き(実行機能)のかたよりが関係していると考えられていますが、詳しい原因はまだわかっていません。

前頭前野を含む脳の働きにかたよりがある?

前頭前野を含む脳の働きにかたよりがある? イラスト

一般的に、ADHDでは中枢神経系になんらかの機能障害があると考えられています。
中枢神経系とは脳と脊髄を中心にした神経のことを指し、体の各部分から伝えられるさまざまな刺激の強さや種類などを分析して判断し、刺激をどう処理すればよいかを体の各部分に伝えています。
ADHDでは脳の神経伝達物質(脳内の神経細胞の間で情報をやりとりする物質)であるドパミンやノルアドレナリンの働きが不足気味であることがわかっており、これらの神経伝達物質の機能が十分に発揮されないために、不注意や多動性があらわれるのではないかと考えられています。
また、実行機能は前頭前野と呼ばれる大脳の一部で調節されていますが、ADHDでは前頭前野を含む脳の働きにかたよりがあるとも考えられています。

遺伝的素因・心理社会的要因の関連も?

遺伝的素因・心理社会的要因の関連も? イラスト

遺伝的素因、心理社会的要因(環境要因)の関連も報告されており、これらの相互作用によりADHDの状態像が完成していくとする考え方もあります。
人の行動は(1)素因、(2)これまでの生育環境、(3)現在の生活環境の3つによって決まってきます。
今あらわれている行動は、これら3つの要素の絡み合った結果です。
問題となる行動があっても、核にあたる素因の部分は実は小さく、これまでの生育環境や現在の生活環境で増幅されていることがよくあります。
これは「しつけに問題がある」、「子育てに原因がある」ということではありません。
素因があると、普通に子育てをしていても核の部分以上に増幅して目につきやすくなってしまうことがあるのです。この素因の正体がADHDなのです。

ADHDは育て方やしつけが原因ではありません

ADHDの特性である「不注意」「多動性」「衝動性」といった行動は、小さい子どもなら誰にでも見られます。
そのため、ADHDと診断されるような場合でも、周りの人たちに障害という認識をもってもらえず、乱暴者・悪い子・しつけのできていない子というような否定的な評価を受けやすくなり、保護者の方々もまた、育て方が悪いのではないかなどの誤解を受けることがあります。
しかし、ADHDは生まれつきの発達のかたよりが関係していると考えられており、育て方やしつけによって起こるものではありません。ADHDの症状が強くて社会的生活を送るのが難しい子どもたちには、その子の発達特性にあった正しいサポートが必要です。
ADHDの特性を理解しないままに、ただしつけを厳しくしても、症状を改善することはできません。

ADHDへの理解を深めるためにも、お子さんの行動への悩みや不安をお医者さんに相談してみませんか?

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ADHDは治るの?

問題なのはADHDの症状を持っていることではありません。症状を持っていても日常生活に困難をきたさなければ障害ではないのです。
現在、脳の働きそのものを完全になおす方法はありませんが、さまざまなスキルを身につけるトレーニングやお薬を用いることで、お子さんは持っている能力を徐々に発揮できるようになる可能性があります。
詳しくはお医者さんに聞いてみましょう。

ADHDは治るの? イラスト
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治療には「環境調整・心理社会的支援」と「お薬による治療」があります。
ADHD治療の目標は、学校や家庭での困難の悪循環が好転し、ADHDの症状を自分らしさとして折り合えるようになること、それによって、1日を通して社会生活を改善することができるようになることです。ADHDの特性である不注意、多動性、衝動性をなくすことだけが治療の目標ではありません。

1日を通じてお子さんの生活のなかの困難を理解し、改善していくことが大切です。毎日の変化を把握するのは難しいかもしれませんが、少しずつでも「できた!」という達成感を感じる良いサイクルを長期間にわたって続けることで、目指す将来につなげていきましょう。

教育・療育的支援

環境調整

子どもの生活環境から不要な感覚刺激を減らし、目的や課題に集中しやすい構造や枠組みの明らかな空間をつくります。

ペアレント・トレーニング

保護者のためのプログラムで、保護者がADHDをもつ子どもへの理解を深め、家族間の悪循環を絶ち、より円滑に日常生活を送ることができるように具体的な対処法を手に入れるためのものです。

ソーシャルスキル・トレーニング

ADHDの子どもが必要なソーシャルスキル(集団参加行動、言語的・非言語的コミュニケーション、自己コントロール、自己・他者認知などのスキル)を学ぶプログラムです。

お薬による治療

お薬を使う目的は、ADHDの症状を改善することによって、悪循環を断ち、子ども本人が学ぶ機会を得やすくしたり、成功経験を重ねたり、他者からよい評価を得たりすることで、二次障害を防ぎ、自尊心を獲得することを支援することです。 お薬で子どもの行動を抑えつけるのではなく、お薬はあくまで助け舟であり、子どもの努力を応援する役割なのです。 現在日本においてADHD治療薬として承認されているお薬は下記の3つであり、お薬の形としては液剤(内用液)、カプセル、錠剤の3種類があります。単剤での治療が推奨されています。

主に使われるお薬
  • 注意欠陥/多動性障害治療剤
    (選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬)
  • 中枢神経刺激剤
お薬の形
  • 液剤(内用液)
    →年齢を問わず服用しやすい
  • カプセル
  • 錠剤
    →外出の際の携帯に便利
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教育関係者の方へ
年齢・成長別のADHDの症状と対応方法

ADHDは発達特性に起因するものであり、育て方やしつけが原因となることはありませんが、接し方や育て方が症状に影響を与えることはあります。

1~5歳 幼児期の幼稚園・保育園での対応

ADHDの幼児でみられる多動や衝動的な行動は、もともとの素因はあるにしても、さまざまな要因で修飾されていることがあります。
例えば、言葉のちょっとした遅れや兄弟げんかが、問題行動を大きくしていることがあるのです。

絵本の読み聞かせは、因果関係のある言葉の理解力を育てます。
兄弟げんかでは、けんかの始まりの段階で介入しましょう。淡々と子どもたちを別々の場所に分けて落ち着かせるなどが効果的です。
このように保護者の方々の子育ての負担感や困り感を軽減するように努めましょう。

幼稚園の先生・保育士の方から保護者の方へのアドバイス

言葉の遅れ → 言葉の指導(特に因果関係のある言葉)
兄弟げんか → けんかの収め方の伝授
親子関係の亀裂 → 保護者の負担感、困り感の軽減

幼稚園や保育所の中でできること
  • ケガや事故には十分に気配りをしましょう
  • 「近づいて」「静かに」「穏やかに」話しかけましょう
  • 興奮しているときには叱らず、落ち着くのを待ちましょう
  • 短くわかりやすい言葉で話しましょう

6~12歳 学童期・小学生の学校での対応

ADHDの子どもは気が散りやすく、なかなか授業に集中することができません。集中しやすい環境を整えるには、座席の位置や掲示物などに対する配慮が必要です。また、授業中に小休止を入れたり、グループでの話し合いの時間をもうけたりし、飽きさせない工夫をすることで、授業に取り組みやすくなります。

【注意力・気が散りやすい問題への対応】余計な刺激をできるだけ少なくする・板書は短いキーワードで

余計な刺激をできるだけ少なくする工夫を。黒板のある壁にいろいろな掲示物を貼らない、時計は教室の後ろの壁にかけるようにするなどして、視覚的な刺激を少なくします。

板書は短いキーワードで、箇条書き、あるいは大切なキーワードだけを、行の間隔を十分にあけて書きます。行の頭に○印や△印をつけたりして、「先生が今説明しているのは○印のところだよ」というように説明するとよいでしょう。

【注意力・集中できない問題への対応】子どもの集中時間にあわせた課題・子どもの興味を引き出す工夫

子どもの集中時間にあわせた課題にすること。15分しか集中できない子を40分集中させようとするのではなく、15分間の集中を3つ、どうやってつなげるかを考えます。子どもの集中時間にあわせて声をかけたり、質問をしたりして、注意のリセットを行うとよいでしょう。
また、子どもが集中できる時間内に可能な課題内容や分量を考えたり、集中時間にあわせて課題内容を変えていくといった工夫も有効です。

ADHDの子どもは自分が興味をもった事柄にはある程度集中できるので、子どもの興味を引き出す工夫、例えば視聴覚教材や模型・実物などを使いながら興味をもたせるとよいでしょう。子どもができる課題を最初に用意したり、興味をもっている事柄と関連させたりすると興味を引き出すことができます。

【多動の問題への対応】活動エネルギーを使わせる工夫・動いてもよい環境を作る

活動エネルギーを使わせる工夫を。大切な授業の前の休み時間に十分な運動を、先生も一緒になって遊びの形態で行うとよいでしょう。

また、子どもの集中時間にあわせて、プリントをみんなに配る手伝いをしてもらうなど、動いてもよい環境を作ります。子どもの状態が不安定なときは、用事を依頼して保健室に行かせるなどしてもよいでしょう。

【衝動性の問題への対応】飽きない工夫

待たなければならないときに飽きない工夫として、何かやることを用意します。例えば、5分計の砂時計を見せて、「この砂が全部下に落ちたら先生に教えて」など、短時間で終わる、単純なものが望ましいです。

【トラブルへの対応】気持ちを受け入れる・常識と代替行動の提示・トラブルがないときの関わりを増やす

まずは子どもの気持ちの受け入れから入ることが重要です。「こんなことをしてはダメでしょう!」ではなく、「イライラしたのかな?」と、子どもの気持ちを言葉にするところから始めます。また、その際には「どうしてこんなことしたの?」ではなく、「○○君、何をしようと思ったのかな? 何がしたかったの?」など、理由ではなく意図を尋ねるようにしましょう。

そして「してはいけないこと」を常識的に提示し、その後に、どうしたらよいかを教えます。
(例:「でも、叩かないですんだら、そのほうがいいよね」として「今度そういう気持ちになったら、こうしたらどうかな」と続け、その代替行動を説明します。)

また、トラブルがないときの関わりを増やす事も大事です。トラブルが起こっていないときに、声をかけたり、一緒の活動に誘ったりするなど、先生からの働きかけを意識的に増やすとよいでしょう。

その他の工夫

集中時間にあわせた働きかけを行いやすくするため、子どもの座席は一番前の先生の近くにします。窓際の席は、気が散りやすくなるので、避けたほうがよいでしょう。
また、子どもの席が先生の近くではない場合は、先生が集中時間にあわせたタイミングで子どもの近くを通るようにして、そのつど働きかけを行いましょう。

13~18歳 思春期・中高生の学校での対応

友人関係や学校生活での成功は、親離れが進んできた中学生・高校生の精神的支えです。
しかしそのために、仲間の中で恥をかかないか、仲間はずれにされないか、馬鹿にされていないかといった心配をする敏感さがどの子どもにも強まっています。
ADHDの子どももこのような思春期の年代に入っていきます。本来、人なつっこく、ほめられたり喜ばれたりすることの大好きなADHDの子どもたちは、親離れや自立を意識すると同時に、先生や友達に認められ、一目置かれ、受け入れられていたいと人一倍望んでいるのです。
もしADHDの子どもに相談を受けたら、「もっとうまくやれ」、「わがままを直せ」などと突き放すのではなく、まずは良き理解者、良き味方になることから始めてみましょう。

しばらくは大人が代理の仲間に

ADHDの子どもが仲間とうまくいかないのはADHDの症状のためだけではありません。
思春期、特に中学生の友人関係は、同じ特性をもった仲間で集団を作りたいという気持ちが強く、ADHDの子どもはその衝動性や不注意によるミスの多さから仲間はずれにされることがよくあります。ADHDの子どもが困って相談してきたら、深刻な孤立を訴える救難信号と受け止めましょう。

そして、すぐに仲間集団に押し返そうとしないで、しばらくの間(その学年、あるいは中学の間は)大人が代理の仲間になり、よく話を聞いてあげましょう。

注意してあげたいとき、叱らねばならないときは「怒鳴らず静かに、具体的かつ簡略に」

頭ごなしに怒鳴ったり、すぐさま従わせようとはしない事が重要です。頭ごなしに怒鳴ったり、従わせようと急ぎすぎたりすると、反発と反抗を刺激する結果になります。衝動性が高いというADHDの特性は、ここではすぐに反抗的になるという悪い結果を呼びやすいのです。

注意する・叱る場合、別室に呼んで、まずそのときの気持ちを聞き、大人のそのときの気持ちを伝えます。
そして、次の似たような状況ではどうしたらよい結果になるかを具体的に示し、次の機会での成功を期待します。静かに、できるだけ具体的かつ簡略に、ときには図を使ったりしながら話し合うと良いのではないでしょうか。

得意な技能や分野を見つけ出す支援を

ADHDの子どもたちにもさまざまな可能性があります。
注意が移りやすいかわりに、すばやく判断を下し行動に移れる活動性をもっているかもしれませんし、不器用ではあっても味のある工芸的才能を見せてくれるかもしれません。ADHDの子どもがこうした才能を伸ばしていくためには、その才能に気づき、評価し、支えてくれる大人が必要なのです。

思春期のADHDの子どもとのやり取りはしばしばうまくいかないことがあります。
そのような際には、ご自分を責めるのではなく、たまたまその日はそんな日だったと割り切りましょう。辛抱強く、希望をもってADHDの子どもの思春期の良きコーチの役を続けましょう。

治療は学校・職場・家庭・病院(医療機関)の連携した支援が大切

ADHDのお子さんや、大人になってから治療を始めたADHDの方を支え、導いていくうえで、家族や学校・職場、医療機関が連携し、協力しあうことはとても大切です。
保護者の方々を抜きにしてお子さんを支えることはできませんし、学校での様子を詳しく把握できるのは学校関係者の方だけです。家族の協力を抜きに当事者を支えることはできませんし、職場の理解も必要になってきます。


監修
  • 社会福祉法人恩賜財団母子愛育会 愛育研究所 愛育相談所 所長 齊藤 万比古 先生
  • 白百合女子大学 発達心理学科 教授 宮本 信也 先生
  • こころとそだちのクリニック むすびめ 院長 田中 康雄 先生
  • 久留米大学 医学部 小児科学講座 主任教授 山下 裕史朗 先生
アニメーション解説 監修
  • こころとそだちのクリニック むすびめ 院長 田中 康雄 先生
アニメーション制作
  • 国立大学法人東京学芸大学/日本イーライリリー株式会社

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