お母さんたちのADHD子育て会談

学校生活はうまくいく?

小学校への進学にあたって、普通学級にするか支援学級にするか考え中なんです。

最近では、籍は支援学級においていても、適宜、通常学級で授業を受けることもできるよね。

うちの子にはそれくらいが合っているのかなって思っているんですけど、主人は普通学級にこだわっていて意見が分かれているんです。

支援学級に籍をおいておくと、担任の先生が気にかけてあげるべき存在だって認識してくれるというのはあるかもね。運動会とか、小学校の行事は集団行動が必要で大変なことも多いから。

うちの子は運動会が嫌いだったなぁ。集団で動いて、ダンスしたりするのがどうしてもできなくて、怒られてばっかりだったから。

運動会が苦手な子は見学していても OK とか、それぞれの子に合った参加ができればいいんだけどね。

今回の保育園の運動会では、先生がいろいろ配慮してくださったので、子どもがすごく楽しく過ごせました。

それはよかったね。

座る席をテントの横にして、テントにスケジュールを貼ってくださったんです。それに演目ごとに約束事を貼って、終わるごとにはがしてくれました。おかげで競技の約束事も頭に入って、うまくできました。

個別の対応をしてくれる保育園がでてきたんだね。

重度の障害のある子もいたので、皆が参加できるプログラムが組まれていて、体操やダンスがなかったのもよかったです。本人は、皆と一緒に集団の中で活躍できたっていう思いがもてたみたいで、本当によかったです。

柔軟にプログラムを変えてくれるのは助かるね。皆が楽しめる運動会が一番だもの。

あとは小学校にあがると、勉強もやっぱり心配です。

うちの場合は板書を写せなかったから、先生にプリントを多用してくださいって事前にお願いした。そうしたら先生が工夫して、ノートにのりで貼ってくれるようになったのね。そうしないと失くしちゃうから。

うちの場合は、プリントの管理が難しかったから、書き写す必要のあるものは、ホワイトボードに書いて1日中置いておいてもらうようにお願いした。

自分の子どもの苦手なことを先生に相談するのって大切ですよね。うちも字がうまく書けないんですけど、とりあえず漢字ドリルをやっていったら丸をつけてくれるようになりました。その代わり、算数とかできるものは一生懸命やらせていっています。

先生にはまず、「ふざけて書いた字じゃないんです。一生懸命書いてもこういう字しか書けません」ってことをしっかり伝えた。一生懸命書いた字を怒られると、本人が書くことを嫌いになってしまうから。

あと宿題は、その子が自分の力でできる範囲でさせるべきよね。学校からはクラス全員に同じ宿題が出るけど、「半分できたらいいよ」とか「この1問だけ頑張ろう」ってその子に合ったレベルにしてあげることで、「できた!」っていう自信をもたせてあげることが大切だと思う。「早くやりなさい」って怒鳴ってばかりではだめ。

親が区切りをつくってあげるんですね。

そう。うちは1枚大きくあると、「むり」ってプリントをぐちゃぐちゃにしちゃう子だったから、プリントを子どもができそうな分量だけ見えるように折って「これだけでいいからやろう。何分でできるかな」ってストップウォッチで測り始めると、慌ててやるのよね。そういう遊び感覚を利用したらどんどんのってきて、あっという間にできたりする。

そういう対応をしてあげれば宿題はできる。あとは、宿題ができたらやり直しはさせないっていうことね。

間違っていても、やりっぱなしでいいんですか?

そうよ。採点するのは学校の先生。お母さんは、その子ができたことを評価してあげるのが役目よ。先生に × をつけられたところを自分で直すのが勉強だからね。

それぞれに特性があって、できることとできないことがあるから、できないことをやらせるよりも、できることを「頑張ったね」ってほめてあげるのが大切だよね。怒ってばかりいると、勉強が嫌いになって、先生が嫌いになって、学校が嫌いになっちゃう。

宿題も親が内容をみてあげるんですね。

子どもが小さいうちは、親が手助けしてその子にとってやりやすい方法を見つけてあげることも必要だと思うよ。

大人はできないところにばっかり目がいって、そこを何とかしようとするんだけど、子どもがどう努力してもできないことは諦めるっていうのも一つ。うちは漢字を諦めて、「読めたらいい、書けなくてもよし」とした。

うちの子は九九の7の段だけが言えなくて、当時は必死で教えたんだけどだめだった。高校のときですら弟に聞いてたけど、まぁ、わからないことを聞くという生活スキルは育ったなって(笑)。

子どもに合った方法を探してあげることが大切なんですね。先生とも相談してみたいと思います。

医師からのコメント

学校に関しては、選択は決して簡単ではありません。地域性や事情をよく調べて、あるいは先輩の親の情報を集めて、よく検討したほうがよいと思います。また、実際に学校を訪問して管理職やコーディネーターと呼ばれる教師と相談することも役立つことがあります。それでも実際は、入ってみてから、というところもありますが。
学習支援も大切ですし、友だちや先生との関係づくりの応援も必要です。親は気がやすまらないかもしれませんが、孤軍奮闘することよりも、味方をたくさんつくっていくことが大切でしょうね。
僕は、「学校と仲良くやりましょう」といつも親にお願いしています。

(こころとそだちのクリニック むすびめ 院長 田中 康雄 先生)

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