起こりやすい問題は?

診断のない状態では、ADHD の子どもたちは本人の努力が足りないのだという誤解を受けやすく、それが否定的な評価につながり、小学校高学年以降になってくると自分に肯定的なイメージがもてなくなってしまう場合があります。こうしたことが積み重なると、本来の発達障害に起因する行動特性だけでなく、二次的な問題が生じてくる可能性も出てきます。

起こりやすい問題

  • 教師や保護者の指示に従えず叱られてばかりいると、劣等感をもちやすく、自尊心*が低くなりがちになる
    *自尊心:自分が存在していることに疑問をもたないでいられること、ありのままの自分を大切に思い受け入れる感情のこと
  • 特に衝動性が強い場合、友達とトラブルになりやすい(いじめやからかいの対象となることも)
  • 学校などで孤立しやすい
  • かんしゃくを起こしやすくなり、反抗的、挑発的な行動をとるようになる
  • 無力感、不安、情緒不安定

ADHD の子どもたちは、" 授業中に他の子どもたちに迷惑をかけない" といった、集団の良き一員であることを重要視して対応を検討されることが少なくありません。そのような中でADHDの子どもが辛い状況に追い込まれ、" 心の痛み" を強く感じていることを忘れるわけにはいきません。小さいうちは当人が" 痛み" に気づいていなくても、学校の友達、学校以外の友達、家族や兄弟姉妹といった、子どもが置かれている社会的環境全体に目を配りましょう。 ADHDの子どもたちが自己肯定感を強め、自信をもてるよう、温かく見守ってあげてください。小さなことでもできたことはほめてあげましょう。また、間違った行いや失敗を注意することはあっても、人格を否定するような叱責はせず、「できなくてもあなたは大切な子だよ」というメッセージを送ってあげましょう。

監修:
社会福祉法人恩賜財団母子愛育会 愛育研究所 愛育相談所 所長 齊藤 万比古 先生
白百合女子大学 発達心理学科 教授 宮本 信也 先生

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