診断をうける

診断は適切な支援のための第一歩

監修:*1、*2

診断の意義(成人期)

周囲の理解や環境が整っている場合、ADHDの症状がその人の個性として捉えられ、問題なく社会生活を送れますが、一方、大人になるまで未治療で周囲の理解がない場合は、どれだけ注意していてもミスを繰り返してしまう事で周りの評価が下がり、自分は能力がない人間だと思ってしまいがちです。

大人のADHDを持つ人は、社会や家庭での生活中で、多くの困難を抱えています。思うようにいかない日々を過ごすうちに、気分が落ち込んだり、能力以下の自己評価をしてしまうことがあります。

ADHDの診断は、社会的なサポートを受けるための第一歩です。自分の特性を理解し、生活を見直すことで悪循環から抜け出し、自分の個性に光をあてていくことができます。

診断を受けるには?

監修:*1

精神神経科にかかることが現実的

大人になって初めて診断を受ける場合は、精神神経科あるいは大人もみている小児科(小児神経科、小児精神科)に行くことになります。
ADHDは心の病気ではありませんが、心の病気を併発したり、心の病気だと誤解されやすいため、心のケアも大切です。

初めて受診するときに用意するもの

初めて受診するときには、日頃の行動や様子を具体的に記録したメモや書面を持参するようにしましょう。その際、子どもの頃の印象を家族に聞いておくとよいでしょう。
また、小学校の通知表など、幼少期の様子がわかる資料を用意したり、こちらの大人のADHD症状チェックリストにチェックをし、印刷持参すると、診断の参考になります。

診断の流れ *1

主に問診によって進められます。医師の質問に答えながら、自分の悩みや意見を伝えましょう。

現在の状況の確認

悩んでいる事、生活の様子、得意な事、ほかの医療機関にかかっているか。など

これまでの経緯の確認

こども時代の話、家族がみてきた印象、過去の病歴。など

身体検査や心理検査、生理学的な検査

別の診断名との鑑別がおこなわれる

ひとまずの診断がくだされる

成育歴などがわからない場合、すぐには診断名が出ない場合がある

診察は続く。
あとになってADHDと判別する場合もある

*1 田中康雄 監修:大人のAD/HD【注意欠如・多動(性)障害】, 講談社(2009) より改編

受診時のお役立ちシート

監修:*1

お医者さんに今の状態を正確に知ってもらうために、子どものころの成育歴を整理して持っていくと、診断の参考になります。
診断を受ける前の状況整理に、ぜひお役立て下さい。

*このお役立ちシートは診断用ではありません。

ADHDの正しい理解と生活のヒント

受診時のお役立ちシートは、右のボタンから、PDF ダウンロードできます。
ぜひ受診前の状況整理にお役立て下さい。

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まずはチェック!チェックリスト 病院検索 プリント

まずはチェック!チェックリスト

監修:
*1
奈良県立医科大学 医学部 看護学科 人間発達学 教授 飯田 順三 先生
一般社団法人 日本発達障害ネットワーク 理事長 市川 宏伸 先生
名古屋大学 大学院医学系研究科 精神医学・親と子どもの心療学分野 教授 尾崎 紀夫 先生
社会福祉法人恩賜財団母子愛育会 愛育研究所 愛育相談所 所長 齊藤 万比古 先生
こころとそだちのクリニック むすびめ 院長 田中 康雄 先生
一般社団法人 日本うつ病センター 理事長 樋口 輝彦 先生
東海大学医学部 専門診療学系精神科学 教授 松本 英夫 先生

*2
白百合女子大学 発達心理学科 教授 宮本 信也 先生

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