ご家族の方へ~大人のADHDの接し方

大人になって初めて診断を受け、治療を始める場合、家族にADHDの特性を伝えましょう。
ADHDの患者さんが、特性への対処に困っているのと同じように、家族も困っています。
頭では「特性」や「対応」を理解できても、それを毎日の現実に合わせて実践対応していくのは大変なことだからです。
特性を伝えたうえで、具体的な課題や悩みなどにも踏み込んで話し合い、1日を通して現実的な対応策をたてていきましょう。

家族が誤解しやすいこと

  • 適切な対応をすれば、症状はなくなる?

    軽減することを目指します。全てうまくいかない場合は別の方法も試しましょう。

  • 本人にはつねに正しい対応を教え伝えねばならない?

    本来難しいことを要求しています。必要なことだけを選んで伝えましょう。

  • できるかぎり、そばにいてあげたい

    密着しすぎはストレスのもとです。ひとりの時間も大切にしてあげましょう。

  • 自分以上にわかってあげている人はいない

    本人も家族も、ほかの人にも助言やサポートを求めてみましょう。

本人は家族に、支援を受けられて感謝していること、それでもまだ困っている点があれば、そのことを伝えましょう。1日を通して具体的に悩みを洗い出して伝え、特性の表面部分ではなく、自分個人を見てもらった上で、改善点を話し合いましょう。

監修:
奈良県立医科大学看護学科 人間発達学 教授 飯田 順三 先生
東京医科歯科大学 精神科 非常勤講師 市川 宏伸 先生
名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学分野 教授 尾崎 紀夫 先生
社会福祉法人恩賜財団母子愛育会 愛育研究所 愛育相談所 所長
齊藤 万比古 先生
こころとそだちのクリニック むすびめ 院長 田中 康雄 先生
一般社団法人 日本うつ病センター(JDC)理事長 樋口 輝彦 先生
東海大学医学部専門診療学系精神科学 教授 松本 英夫 先生